系統選抜の取り組み

平成22年度の作柄について
正月用は台風と長雨、彼岸用は低温による開花の遅れと自然環境に大きく影響された年でした。

当組合では新しい品種の開発により、このような不安定な環境にも対応できる新しい品種に取り組んで
いますが、それ以外に既存の品種の系統選抜も大変重要な仕事のひとつです。

ある品種は市場性は抜群に評価されても「時期によって草姿がよくない」とか、「低温で開花が遅れる」など
人気のあるエース級の品種でも何らかの欠点があるものです。
すぐに取って代わって新しい品種でカバーできない事実があるので、今ある品種の優れた特性をいかし、
欠点をカバーする系統の選抜が非常に重要となってきます。
たとえば低温のため開花遅れの畑のなかにも、順調な生育で開花が遅れない個体が見られることが
あります。このような個体を選抜していけば低温に強い系統ができる可能性があります。

「太陽の花」では生産者と連携し、さまざまな環境に対応し、消費者の皆様のご要望におこたえできる
花作りに取り組んでいます。

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