秋のお彼岸商戦はどうだった・・・?
さて、今回は関西、関東出張で市場訪問した際の聞き取りでの報告です。
各市場の雰囲気は大きな盛り上がりはありませんが、そう悪くもない。
入荷は産地によって一週間ほど早まり、暑さでだらだらとした状況。需要時は2〜3割減。
輪菊は国産の愛知をはじめ、小菊は平群、福島、岩手など。
品質は秀2Lサイズが多く、仏花用として下位等級を求めるお客さんには少し厳しかったようである。
輸入品はマレーシア産のスプレーマム、台湾産の黄菊、中国産の白菊が入荷。品質はばらつきあり。
仕入れは前半に量販店が動き、小売屋さんはギリギリまで消費動向みて仕入れる動きでまだ慎重である。
彼岸入りの3連休は期待し、仕入れは多かったものの一般消費の動きが鈍かった。
関東は台風15号の影響で、21日(水)ごろまで続いた。
23(金)の中日から天候もよく、これまで行けなかったぶん大きく動き出した。
相場は品薄のなか26(月)セリで輪菊が140円以上と高値、小菊は60円以上と安定した。
早まったものは売りさばくのに苦労したようだが、お客さんへは欠品なく納品できたとのこと。
予約注文については、量販店は計画的にくるが、小売屋さんは流動的である。トータルは例年並み。
国内産地はほぼ期間中に出し切り、例年だと遅れたものが明け後に相場が厳しくなるが、28日(水)のセリ場は荷物が少なく、問い合わせも多かった模様。
実績速報は全体で入荷量110%以上、売上95%前後の見込みである。
昨年が品薄で異常高騰のため、例年に近い推移と思われる。
消費は3.11以降、「母の日」の商戦で、墓花がよく売れた。
この日あたりから、お盆や秋彼岸など、高値は出にくいものの、少しずつ回復に向かっているように思える。
販売部 山城